Cursor Rules 完全ガイド|.cursor/rulesの書き方・テンプレ・失敗例
Cursor初心者向け。.cursor/rulesの配置とテンプレ3種で、エージェントへの指示やプロンプトの貼り直しを減らし、意図どおりの回答・編集を再現しやすくする方法が分かります。よくある失敗と確認手順つき。
- Cursor
- ルールファイル
- .cursor/rules
- AGENTS.md
- token
- 他2
Cursorに毎回「TypeScriptで書いて」「コメントは日本語で」「このフォルダは触らないで」と貼り直していませんか。
筆者も、チャットごとに同じ前提を書いては漏らし、意図と違う編集が増える経験をしました。プロジェクト側にルールを置くと、その貼り直しコストをかなり減らせます。
本記事は Cursor 開発シリーズの Spoke #1(Rules) です。配置の考え方、コピペで使えるテンプレ3種、よくある失敗と確認手順までをまとめます。シリーズ全体の入口は Cursor 開発ガイド|初心者向けの始め方と読む順番 を参照してください。
この記事の結論
.cursor/rules/にルールを置くと、毎回の前提指示の貼り直しが不要になります- テンプレは「全体用」「特定ファイル用」「手動参照用」の3パターンで大半をカバーできます
alwaysApply: trueの乱用とAGENTS.mdとの重複記述が、token(トークン)消費増・意図しない挙動の主因になりやすいです- 変更後は新規チャットで動作確認します
- 次は Settingsおすすめ設定 /
.cursorignore/Hub へ進むと、Rules以外の軸も揃えやすいです
ルールファイルとは何か|.cursor/rules・AGENTS.md・CLAUDE.md の役割と配置
Cursor のルールファイルは、プロジェクトごとの「前提指示」をまとめたテキストです。新規チャットのたびに同じ前提を貼る必要がなくなります。
読み込まれる主な置き場所は次のとおりです(執筆時点・2026-07-14)。UI名・挙動はアップデートで変わりうるため、重要判断は Cursor 公式ドキュメントでも確認してください。
| ファイル・ディレクトリ | 役割(実務上の目安) |
|---|---|
.cursor/rules/ 配下の .mdc など | Cursor 向けの細かい指示。スコープ(常時/パス指定/手動)を分けやすい |
プロジェクトルートの AGENTS.md | 複数ツールが参照しうる共通ルール(サイト方針・禁止表現など) |
プロジェクトルートの CLAUDE.md | Claude Code 側で優先参照されやすいルール(プロジェクトによる) |
AGENTS.md と .cursor/rules、CLAUDE.md の公式な対応関係や優先順位は、一次情報で断定できる材料がまだ十分ではありません。筆者の運用では次のように分けています(推測ではなく「こう整理すると迷いが減った」という実務メモです)。
- サイト全体の方針・禁止表現・収益ルール →
AGENTS.mdに寄せる - Cursor だけで効かせたい手順・ファイル種別の制約 →
.cursor/rules/に置く - 同じ文言を両方にコピーしない(重複は token 増と指示の食い違いの温床)
ToolArc でも、ルートの AGENTS.md に全体方針を置き、Cursor 固有の公開手順などは .cursor/rules/ に分ける形にしています。
配置例:
project-root/
├── AGENTS.md
├── CLAUDE.md ← 使う場合のみ
└── .cursor/
└── rules/
├── general.mdc ← 全体用
├── blog-articles.mdc ← 特定パス用
└── deploy-checklist.mdc ← 手動参照用
.cursor/rules/ の書き方|コピペで使えるテンプレ3種
.cursor/rules/ 配下に Markdown 拡張(多くの場合 .mdc)でファイルを作り、先頭のフロントマターでスコープを指定します(執筆時点の一般的な書き方です)。
① プロジェクト全体用(alwaysApply: true)
言語・コメント方針・絶対に守らせたい禁止事項など、毎回の前提にしたい最小限向けです。長くしすぎないことが要点です。
---
description: "プロジェクト全体の共通ルール(最小限)"
alwaysApply: true
---
## 全体ルール
- 実装言語の前提(例: TypeScript)
- コメント・ユーザー向け文言の言語(例: 日本語)
- やってはいけないこと(例: 秘密情報のコミット、破壊的コマンドの無断実行)
② 特定ファイル種別用(globs)
記事用・API用など、触っているファイルが限られるときだけ効かせたい指示向けです。既存記事でも紹介してきた blog-articles.mdc 型です。
---
description: "ブログ記事作成時の共通ルール"
globs:
- "content/blog/**/*.md"
alwaysApply: false
---
## 記事生成ルール
- 文体は「です・ます調」、一人称は「筆者」
- 見出しは H2 を最大 5 つ前後まで
- コードブロックには言語を指定する
- 断定は根拠がある場合のみ。不確かな点は「〜の可能性」と書く
globs に対象パスを書くと、そのファイルを編集・参照するタイミングでルールが読み込まれやすくなります(執筆時点での一般的な理解です。詳細は公式ドキュメントを確認してください)。
③ 手動参照用(alwaysApply: false・必要なときだけ呼ぶ)
頻度が低いチェックリストや、状況によって使う/使わない指示向けです。チャットで明示的に参照する運用と相性が良いです。@ でファイルを指すやり方は、別記事で詳しく書いています。
---
description: "デプロイ前チェック(必要なときだけ参照)"
alwaysApply: false
---
## デプロイ前チェック
- 環境変数の抜けがないか
- ビルドが通るか
- 本番向けの秘密情報が差分に含まれていないか
3パターンの使い分け(早見)
| パターン | 主な設定 | 向く内容 |
|---|---|---|
| ① 全体用 | alwaysApply: true | 短く、毎回必須の前提だけ |
| ② 特定ファイル用 | globs + 常時OFF想定 | 記事/APIなどパスが明確な指示 |
| ③ 手動参照用 | alwaysApply: false | 頻度が低い・状況依存の手順 |
常時適用のルールは、チャットのたびにコンテキストへ乗りやすいため token を食います。「とりあえず全部 alwaysApply: true」にすると、無料枠・料金枠を問わず消費が早くなりやすいです(枠の詳細はプラン・時期で変わるため、本記事では断定しません)。
よくある失敗5パターンと変更後チェックリスト
失敗1: 全部 alwaysApply: true にして token が増える
原因は「ルール=多いほど良い」という誤解です。対策は、常時適用を最小限にし、パス指定・手動参照へ移すことです。token を食いにくい依頼の切り方は、次の記事も参考になります。
→ Cursor で token を消費しやすいタスクと対策
失敗2: AGENTS.md と内容が重複している
同じ禁止事項を二箇所に書くと、片方だけ更新されて矛盾した指示が残ります。方針は一箇所に寄せ、Rules 側は Cursor 固有の補足に限定します。
失敗3: globs のパス指定ミスで適用されない
content/blog/**/*.md のつもりが別ディレクトリだった、拡張子がズレていた、などが典型です。ルールを変えたら「想定ファイルを開いた状態で短い依頼」をして、文体や禁止事項が効いているかを見ます。
失敗4: ルールどうしの指示が矛盾している
例: 全体用で「テスト必須」、特定パス用で「テストは省略可」Agent から見ると両方読める場合、どちらを優先するかがぶれます。役割が重なるファイルは統合するか、適用条件をはっきり分けます。
失敗5: 変更後に新規チャットで確認していない
既存チャットは、変更前のルールを保持している場合があります。追加・編集したあとは必ず新規チャットで短い依頼を出し、想定どおり動くか確認します。
確認用の短い依頼例:
「このファイルにコメントを1行追加して(対象パスを指定)」
→ 文体・禁止事項・スコープがルールどおりか確認する
変更後チェックリスト
-
.cursor/rules/ディレクトリと対象.mdcがあるか - Settings(Rules 関連画面)で、適用を想定したルールが見えるか(UI名は執筆時点)
- 全体用/パス用/手動用でファイルを分けているか
-
AGENTS.mdとの重複がないか - ルール間で矛盾する指示がないか
- 変更後に新規チャットで動作確認したか
読み込み範囲そのものを軽くしたい場合は、Rules とは別軸の .cursorignore も有効です。
→ .cursorignoreでCursorのtoken消費を抑える方法
このシリーズで次に読む|Hub入口としての位置づけ
本記事は Cursor 開発クラスターの Spoke #1(Rules 完全ガイド) です。まずは Rules を整え、続けて設定・除外・モード系へ進むと迷いが減ります。
| 順番 | 内容 | リンク |
|---|---|---|
| Hub | シリーズ入口(読む順番と隣クラスターへの分岐) | Cursor 開発ガイド|初心者向けの始め方と読む順番 |
| #1 | Rules(本記事) | いまここ |
| #3 | Settings おすすめ設定一覧 | Cursor Settings おすすめ設定一覧 |
| #6 | @ 参照の使い方 | ファイル・フォルダの参照 Tips |
| #7 | .cursorignore | .cursorignore で token・コンテキストを抑える |
| #2 | モード使い分け(Ask / Plan / Agent など) | Cursorモード使い分けガイド |
モードごとの個別 Tips は次も公開済みです。
まとめ・FAQ
まとめ
.cursor/rules/に前提を置くと、毎回の説明コストを下げられます- テンプレは「全体用」「特定ファイル用」「手動参照用」の3つで始めれば十分です
- 失敗の多くは、常時適用の増やしすぎ・重複・未確認のまま継続、に集約されます
- シリーズの入口へ戻るなら Cursor 開発ガイド から、次の Spoke へ進んでください
FAQ
Q. Cursor Rules(.cursor/rules)はどこに置けばいいですか?
A. 執筆時点では、プロジェクトルート直下の .cursor/rules/ に置く運用が一般的です。ファイル形式は .mdc などが使われます。チームやバージョンで差が出るため、作成後は Settings の Rules 関連画面と新規チャットで効きを確認してください。
Q. AGENTS.md と .cursor/rules はどう使い分ければいいですか?
A. 公式の優先順位を断定できる一次確認は、本記事執筆時点では十分ではありません。実務では「ツール横断の方針は AGENTS.md、Cursor 固有・パス固有は .cursor/rules」と分け、同じ文面の二重管理は避けるのが安全です。最終判断は Cursor/各ツールの公式ドキュメントを優先してください。
Q. ルールを増やしすぎるとどうなりますか?(token への影響)
A. 常時適用のルールが多いほど、チャットごとに前提として乗りやすくなり、token 消費が増えやすいと考えられます。効いていないのに残っているルール、重複、矛盾も増えます。役割ごとにファイルを分け、適用範囲を絞るのが基本です。
本記事は 執筆時点(2026-07-25。初出 2026-07-14) の Cursor 利用経験と、一般に公開されているドキュメントの読み方をもとにしています。.cursor/rules の読み込み仕様・UI名・プラン制限はアップデートで変わります。AGENTS.md/CLAUDE.md/.cursor/rules の優先関係について、未確認の事項を「公式仕様」として断定はしていません。重要な設定変更の前に、Cursor 公式ドキュメント で最新情報を確認してください。