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Claude記事生成は「source.md」で精度が変わった

最初は「AIへ渡す情報量が多ければ多いほどいい」と思っていた。

だから、Obsidian の daily notes をそのまま Claude に放り込んでいた。その日考えたこと、調べたこと、気づいたこと。全部まとめてペーストして、「これで記事を書いて」と。

でも、できあがってくる記事がどうもしっくりこなかった。


何が問題だったのか

生成された記事を読んでみると、こんな感触があった。

  • 話の流れが唐突に飛ぶ
  • 重要なことが埋もれていて、どうでもいいことが目立つ
  • 自分が「伝えたかったこと」がうまく出てきていない
  • なんとなく読みにくい

最初は Claude の問題だと思っていた。あるいはプロンプトの書き方が悪いのだと。毎回微妙にプロンプトを変えて試していたが、あまり改善しなかった。

そのうち「AIで記事を書くのには限界があるのかもしれない」と感じはじめていた。


気づいたこと

ある時、生成結果をながめながらふと思った。

自分は何を渡しているんだろう。

daily notes というのは、基本的に「時系列のログ」だ。思ったことを順番に書いていく。その日の思考の記録であって、記事の構造ではない。

当たり前のことだけど、そこに気づいていなかった。

記事には流れがある。

  • 問題があって
  • 原因があって
  • 試したことがあって
  • わかったことがある

読者に何かを伝えるための「順番」がある。

でも daily notes にはそれがない。出来事と感情と気づきが、時系列でごちゃまぜに並んでいるだけだ。

AIがどれだけ優秀でも、構造のない素材から自然な記事を組み立てるのは難しい。むしろそれを期待していた自分がズレていた。


source.md を作るようになった

そこから、記事を書く前に「source.md」というファイルを一枚作るようにした。

内容はシンプルで、こんな項目を書いておく。

  • この記事で何を伝えたいのか
  • 誰に向けて書くのか
  • どんな問題があったのか
  • 原因は何だったのか
  • 何を試したのか
  • どう改善したのか
  • 読者にどう感じてほしいのか

daily notes から情報を拾い集めながら、これらの項目を埋めていく。作業としてはそこそこ時間がかかる。でも、この整理をしてから Claude へ渡すと、明らかに出力が変わった。


source.md の例

実際には、こんな感じの内容を先に整理している。

source.md
# 記事テーマ
Claude記事生成は source.md で変わった

# 読者
AIで記事を書いている個人開発者

# 問題
daily notes をそのまま渡すと記事構造が崩れる

# 原因
時系列ログになっていて、情報構造がない

# 改善
source.md で整理してから渡す

# 読者に伝えたいこと
AIより先に、入力素材の構造を見直したほうがいい
実際に使っている設計メモの形式。毎回フォーマットは少し変わるが、「何を伝える記事なのか」を先に整理することが重要。

もちろん毎回フォーマットは少し変わる。でも、「何を伝える記事なのか」を先に整理するだけで、生成結果がかなり安定するようになった。


何が変わったか

一番実感したのは「記事としての流れ」が自然になったことだ。

Before / After

Before

Input

  • daily notes
  • 思考ログ
  • 時系列メモ

Output

  • 情報が散らばっていて、何が重要かわからない
  • 文脈がつながっていない
  • 毎回プロンプトを調整しても安定しない
  • 「言いたいことと違う」箇所が多い

After

Input

  • source.md
  • 記事構造
  • 読者視点で整理した素材

Output

  • 記事の骨格がほぼそのまま出てくる
  • 読者への説明が自然につながる
  • 修正する箇所が大幅に減った
  • 自分が伝えたかったことが出やすくなった

修正量が減ったのは地味に助かっている。生成後に「なんか違う」と感じて大幅に書き直す、というループがほとんどなくなった。

入力素材の構造が、そのまま出力品質を変える

プロンプトの書き方ではなく、そもそも「何をAIに渡すか」の段階で決まっていた。

AIに読み込ませる素材が重要

今振り返ると、問題はシンプルだった。

AIは渡されたものを素材にして記事を組み立てる。だから、渡す素材の構造がそのまま出力に影響する。構造のない素材からは、構造のある記事は出てきにくい。

プロンプトの書き方ではなく、そもそも「何をAIに渡すか」の段階で決まっていた。

「AIをうまく使う」という文脈でプロンプトエンジニアリングの話がよく出てくるけど、個人的にはそれ以前の「入力素材の整理」のほうが、少なくとも記事生成においては影響が大きかった。


key points

Key Points

  • daily notes は時系列ログ
  • 記事には構造が必要
  • source.md で整理すると生成精度が安定する
  • AIより入力素材設計の影響が大きい
  • プロンプト以前に「何を渡すか」が重要

今の workflow

今はこんな流れで動いている。

Current Workflow

  1. Obsidian daily notes思考ログ・時系列メモ
  2. key stepsource.md で構造整理記事テーマ・読者・問題・改善を整理
  3. Claude で記事生成構造化された素材を渡す
  4. ChatGPT でレビュー客観的なチェック
  5. Cursor でサイト反映実装・コンポーネント化
  6. 自分で最終調整トーン・細部の確認

source.md を作る工程が増えたぶん、総作業時間が減ったかというと正直わからない。でも、「AIが出してきたものを直す」という後工程のストレスはかなり減った。


次に読む

おわりに

この方法が誰にでも合うかはわからないし、「source.md が正解」というつもりもない。

ただ、AI記事生成がうまくいかないと感じている人は、プロンプトより先に「何を渡しているか」を見直してみると何か変わるかもしれない。

自分の場合は、AIの性能の問題ではなく、渡していた素材の問題だった。それに気づけたのが一番の収穫だったと思っている。