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Series:Model Context Protocol(MCP)シリーズ

CursorとClaudeのMCP比較|設定の違いと進め方の判断

CursorとClaude Desktop/Claude CodeでMCPをつなぐとき、設定は共有できるのか、どこが違い、どう進めばよいか迷う人向けです。追加の方法、置き場所、反映の仕方を比べます。設定は自動では共有されません。製品全体の優劣比較ではありません。

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CursorとClaude Desktop、Claude Codeの両方でMCPをつなぎたいとき、最初につまずくのは「設定は使い回せるのか」という点です。片方で一度サーバーを追加した経験があっても、もう一方のアプリでは設定ファイルの場所も追加の手順も違い、同じJSONをそのまま貼り付ければ動くとは限りません。とくにClaude側はDesktopとCodeという二つの接続先に分かれているため、「Claudeに追加した」というだけでは、どちらのことか本人にも分かりにくくなります。

この記事では、CursorとClaude Desktop、Claude CodeでMCPサーバーを足すときの違いを、追加の方法、設定の置き場所、反映の仕方で比べます。設定は自動では共有されません。そのうえで、どのアプリが向きやすいかを整理します。各アプリの画面操作を最初から最後まで追うことや、製品としての優劣を判定することは、この記事では扱いません。

今日の結論

  • MCPの約束ごと(Toolsなどを見つけて呼び出す仕組み)は共通ですが、つなぐ先のアプリ(Client)ごとに、追加の方法・置き場所・反映の仕方は違います。
  • Claude側はClaude DesktopとClaude Codeで分かれます。Cursorと並べて「Claude=1つの設定場所」として扱うと、あとで混乱します。
  • 比較の軸は、どう追加するか(画面/設定ファイル/CLI)、どこに書くか(プロジェクトかグローバルか)、どう反映するかの3つです。
  • 設定は基本的に自動では共有されません。同じMCPサーバーを使い回す場合も、つなぐ先のアプリ向けに書き直す必要があります。
  • 向きやすい場面でアプリを決めます。足し方の細部は、決めたあとにそれぞれの設定手順へ進みます。どのアプリでも、権限や承認の見直しは残ります。

まず整理:CursorとClaude(Desktop/Code)は別の接続先

MCPは、AIアシスタントが外部のツールやデータソースを「見つけて呼び出す」ための共通の約束ごとです。MCP公式のWhat is MCP?でも、対応するアプリがツールやデータソースに接続するための仕組みとして説明されています。この土台自体はCursorでもClaudeでも変わりません。変わるのは、その約束ごとをどのアプリが実装し、どこに設定を持たせているかという部分です。

Claude側はここが少しややこしく、デスクトップアプリのClaude Desktopと、ターミナルで動くClaude Codeという、性格の違う二つの接続先に分かれています。Desktopは画面から操作するチャットアプリ、Codeはリポジトリの中で動くCLIツールという位置づけで、設定ファイルも仕組みも別です。以降は「Claude」とまとめず、DesktopとCodeのどちらを指すかを分けて説明します。

Cursorは、コーディング用のIDE(Agent機能を含む)にMCPを組み込んだ製品のひとつという位置づけです。エディタやモデルの機能比較はこの記事では扱いません。見るのは、MCPをどう足すかという軸だけです。

比較の軸:追加の方法・置き場所・反映

つなぐ先の3つのアプリを、追加の方法・置き場所・反映という3つの軸で並べると、次のようになります。数値や優劣を示す表ではなく、違いを整理するための表です。

CursorClaude DesktopClaude Code
追加の方法サイドバーのCustomize(MCPs)、またはmcp.jsonを直接編集Extensions(ディレクトリからのインストール)、または設定ファイルを直接編集。リモートはConnectors画面からURLを登録claude mcp addコマンド、または.mcp.jsonを直接編集
置き場所プロジェクト用は.cursor/mcp.json、グローバル用は~/.cursor/mcp.jsonclaude_desktop_config.json(macOSは~/Library/Application Support/Claude/、Windowsは%APPDATA%\Claude\local・project・userの3スコープに分かれ、それぞれ保存先が違う
反映Customize(MCPs)の一覧で接続を確認。反映にはアプリの再起動が必要になる場合がある完全終了してからの再起動が必要(ウィンドウを閉じるだけでは反映されない)コマンド実行後すぐに使える。/mcpclaude mcp listで状態を確認する

Cursorの置き場所は、プロジェクト直下とホームディレクトリの2段構え。Cursor DocsのMCPでも、この2つの置き場が案内されています。Claude Codeはこれをさらに細かくし、自分専用のlocal、チームで共有するproject、全プロジェクトで使うuserという3段のスコープを持ちます(Claude CodeのMCP案内)。Claude Desktopは基本的に1つの設定ファイルにまとまっていますが、Extensionsからの追加も用意されており、手でJSONを書かずに済む場面が増えています。

ローカルで動くサーバーとリモートのサーバーでは、追加の手順や反映のされ方にも差があります。この記事では「差がある」という点に留め、通信方式ごとの詳しい比較はしません。

Cursor、Claude Desktop、Claude Codeの3つの接続先を並べ、設定が自動では共有されないことを示す概念図

向きやすい場面を分ける

  • Cursor: IDEでの作業やAgentとのやり取りの流れの中で、そのままツールを足したいとき。コードを書きながらMCP経由で外部データを参照する使い方に向きます。
  • Claude Desktop: チャット中心の使い方で、画面から手軽にサーバーを足したいとき。Extensionsのワンクリックインストールに対応したサーバーであれば、JSONを書かずに済みます。
  • Claude Code: ターミナルやCLIでの作業が前提で、チームでの共有や、プロジェクトごとにスコープを明示して追加したいとき。

「常にこのアプリが正解」と決めつける必要はありません。CursorとClaudeを両方使っている人なら、併用もめずらしくないでしょう。ただし、次の節で見るとおり、設定は別々に用意する必要があります。

設定は自動では共有されない

CursorとClaude(Desktop/Code)の間で、MCPの設定が自動で共有されることは基本的にありません。同じサーバーを両方のアプリで使いたい場合も、キー名や追加コマンド、置き場所は、つなぐ先のアプリ向けに書き直す必要があります。

ここには一つ例外があります。Claude CodeのMCP案内で確認した範囲では、Claude Codeにはclaude mcp add-from-claude-desktopというコマンドが用意されており(対応はmacOSとWSL)、Claude Desktop側の設定を対話形式で選んでインポートできます。ただしこれは自動反映ではなく、こちらから明示的に実行する取り込み手順です。CursorとClaudeの間に同等の取り込みコマンドがあるかどうかは、本記事の執筆時点では確認していません。

どのアプリを選んでも、サーバーに渡す権限や承認の範囲は別途見直しが必要です。権限の見直し手順はこの記事では扱いません。必要になったときはMCPの権限管理を参照してください。

決めたあとに進む設定手順

向くアプリが決まったら、次は実際に足す手順です。

MCP全体の位置づけや、関連記事の一覧はMCP入門ガイドから確認できます。


本記事の内容は執筆時点(2026-09-20)の情報に基づきます。Cursor・Claude Desktop・Claude Codeの公式ドキュメントを参照しており、掲載の比較は実機で接続を比べた結果ではありません。MCPの仕様、各アプリの設定手順・画面名・対応は変更される可能性があります。本記事は接続の成功、製品や性能の優劣、安全性を保証するものではありません。重要な判断は公式ドキュメントで確認してください。