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Vercelで「Invalid Configuration」が直らなかった原因はネームサーバー設定だった

Vercelに独自ドメインを設定したのに「Invalid Configuration」が続き、ブラウザでは「DNS_PROBE_FINISHED_NXDOMAIN」が出た。丸一日詰まった末に見つけた原因と、同じミスを防ぐための確認ポイントをまとめました。

先に結論

同じ症状で詰まっている人のために、最初に答えを書いておきます。

今回の原因

ドメイン管理側(Xserver Domain)のネームサーバー設定が未変更のままだった。

DNSレコードは設定していたが、 ドメインがそのDNS設定を参照するように設定されていなかった。 結果として、Vercel側では「どのDNSを見ればいいか分からない」状態になっており、 ずっと Invalid Configuration のままだった。

以下では、なぜこのミスが起きたのか、どうやって気づいたのか、の流れを整理します。


ドメインを追加したのに、ずっとinvalidのまま

Vercelのダッシュボードに独自ドメインを追加した。 設定画面には、Vercel側で必要なDNSレコードが表示されていたので、それを入力した。

当時はDNSの仕組みをほとんど理解しておらず、 「DNSレコードを設定すれば動くはず」と思っていた。 でも、いくら待っても画面は変わらなかった。

Vercelのダッシュボードで確認すると、こんな状態が続いていた。

Vercelダッシュボードに「Invalid Configuration」と表示されている画面
「Invalid Configuration」の表示が消えない。設定は合っているはずなのに、なぜ?

「DNS反映には時間がかかる」とよく言われる。だから最初は「そういうものかな」と思って待っていた。 でも数時間経っても変わらない。「設定は合っているはずなのに、なぜ」という状態が続いた。


ブラウザで確認したら、もっと怖いエラーが出た

ダッシュボードが invalid のまま変わらないので、ブラウザで直接アクセスしてみた。

DNS_PROBE_FINISHED_NXDOMAIN

「このサイトにアクセスできません」— Chromeのエラー画面

実際にブラウザで表示された画面がこれだった。

ChromeブラウザにDNS_PROBE_FINISHED_NXDOMAINエラーが表示されている画面
DNS_PROBE_FINISHED_NXDOMAIN — ドメインのDNSが解決できない状態。設定の問題であり、サイトが壊れているわけではない。

DNS知識がほとんどなかったので、最初は「サイトが壊れた」と思った。 実際には「ドメインのDNSが解決できない」というエラーで、設定の問題なのだが、当時はそんなことも分からなかった。怖かった。

「DNS反映待ちなのか、設定ミスなのか」の切り分けができない状態がいちばんつらかった。 待てばいいのか、どこかを直すべきなのか、判断できなかった。


翌朝もまだinvalid。原因はDNSレコードではなかった

一晩寝れば解決しているかもしれない、と思って翌朝確認した。 まだ invalid だった。

DNSの反映には最大72時間かかることもある、という情報をどこかで見ていたので、 「まだ待つべきか?」とも思った。でも24時間近く経っても変化がないのは、さすがにおかしい気がした。

もう一度、最初から設定を見直すことにした。 DNSレコード自体は問題なさそうだった。Vercel側の設定も間違っているようには見えなかった。 では、何が足りないのか。

そこで気づいた。

ドメイン管理側(Xserver Domain)のネームサーバー設定を変更していなかった。

ドメインを購入したXserver Domain側で、ネームサーバーの設定を確認した。 デフォルトのXserverのネームサーバーが入ったままになっていた。

ここが今回の核心だった。ネームサーバー設定画面を開いて初めて、見落としに気づいた。

Xserver Domainのネームサーバー設定画面。デフォルトのネームサーバーが設定されたままになっている
Xserver Domainのネームサーバー設定。ここがデフォルト(Xserver)のまま変更されていなかった

つまり、こういう状態だった。

  • DNSレコードは設定していた
  • でも、ドメインがそのDNSを参照していなかった
  • だから、Vercelはドメインを検証できないままだった

「ここを見落としていたのか」と、驚きと安堵が同時に来た感覚だった。


ネームサーバーを修正したら、数分後にvalidになった

ネームサーバー設定を正しい値に修正してから数分後、Vercelのダッシュボードを確認した。

Vercelダッシュボードでドメインが「Valid Configuration」になり、青いチェックマークが表示されている
「Invalid Configuration」が消えた。両方のドメインに青いチェックマークがついた状態

長時間 invalid のままだった画面が、あっさり解決した。 正直、拍子抜けするくらい呆気なかった。 ネームサーバー設定という一箇所を直すだけで、すべてが動き出した。

DNSレコードを書くだけでは不十分。ドメインがどのDNSを使うかも設定が必要だった

「DNSレコードを追加した」ことと「ドメインがそのDNSを参照している」ことは別の話。この違いが分かっていなかった。

当時理解できていなかったこと

当時は、ドメイン・ネームサーバー・DNS設定・Vercel の関係を理解できていなかった。 これらが別々のレイヤーで動いていることを知らなかった。

実際には、この順番で設定が連携して初めて機能する。

ドメイン→Vercel の流れ

  1. Xserver Domain

    ドメイン購入・管理

  2. ここが未設定だった

    ネームサーバー設定

    どのDNSを使うか指定する

  3. DNS設定(レコード)

    AレコードやCNAMEを書く場所

  4. Vercel

    ドメインが Valid になる

DNSレコードを設定しても、ネームサーバーが正しく設定されていなければドメインはそのDNSを参照しない

DNSレコードを書くだけではなく、「どのDNSを使うか」をドメイン側(Xserver Domain)で指定する必要があった。 ネームサーバー設定はその「どのDNSを使うか」を決める箇所だった。

今回の構成は Cloudflare を使っておらず、DNS として 1.1.1.1 / 1.0.0.1 を利用していたが、 ネームサーバーを変更していなかったため、 「DNSレコードは書いたけれど、ドメインはそのDNSを見ていない」状態が続いていた。


振り返ってみると

今回の問題を整理すると、こういうことだった。

  • DNSレコードは設定していた
  • でも、ドメインのネームサーバー設定が未変更だった
  • つまり、DNS設定は「存在していたけど、使われていない」状態だった

ドメイン管理、DNS設定、Vercelという複数の設定を別々に確認していたので、 どこが「つながり」を担っているのかを見落としていた。

DNSは「複数の箇所が連携して初めて機能する」ものだと、身をもって理解した。 一箇所だけ正しくしても、他が繋がっていなければ機能しない。


Vercel domain invalid の確認チェックリスト

同じ状況で詰まっている場合は、この順番で確認してみてください。

確認チェックリスト

  • Vercel側にドメインを追加しているか

    Project Settings → Domains に対象ドメインが登録されているか確認

  • DNSレコードを追加しているか

    Vercelが要求するAレコードまたはCNAMEが入力されているか確認

  • ネームサーバー設定が正しいか今回の原因

    ドメイン管理画面(xserver など)で、使用しているDNSサービスのネームサーバーに変更されているか確認

  • Proxy設定が意図通りか

    Cloudflareなどを使っている場合、Proxyの状態がVercel連携に合っているか確認

  • DNS反映待ちではないか

    変更直後は反映に数分〜数時間かかることがある。ただし24時間以上変わらない場合は設定ミスを疑う


同じところで詰まっている人へ

Vercelで domain invalid が続いているとき、確認してほしいのはこの2点です。

1Vercelが要求しているDNSレコードを設定しているか

Project Settings → Domains に表示されているAレコードまたはCNAMEを確認

2ドメイン側のネームサーバー設定が正しいか← 今回の原因

ドメイン管理画面(Xserver Domainなど)でネームサーバーを確認する

自分は 2 を完全に忘れていた。 「DNSレコードを書いた」だけでは不十分で、「ドメインがどのDNSを使うか」まで確認が必要だった。


AIに相談したときの話

ChatGPTに状況を説明しながら作業していたが、今回はうまく問題を解決できなかった。

原因は、相談するときに「自分の状況の整理」ができていなかったことだと思う。 AIは与えられた情報から推測するのは得意だが、 「自分がまだ気づいていない前提」を発見するのは難しい。

今回で言えば、自分自身が「ネームサーバー」という視点を持てていなかった。 そのため、AIにも十分な文脈を渡せていなかった。

「自分が何を確認して、何を確認していないか」の整理は自分でやる必要がある、と感じた体験だった。 AIに頼る前に、まず「確認済みのこと・未確認のこと」を書き出すのが有効だったかもしれない。


次に読む

今後も個人開発で詰まった体験を記録していこうと思います。