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AIへの依頼は評価軸と候補を先に出すと1案に収まりやすい

"「共通化して」「比較して1案に絞って」という依頼だけでは、AIは多層構造の設計案や大きな提案を返しがちです。評価軸と候補を先に示すことで、意図に沿った1案に収まりやすくなる依頼の書き方を実測をもとに解説します。"

「共通化して」「比較して1案に絞って」とだけ依頼したのに、AIから多層構造の設計案や、想定より大きな仕組みの提案が返ってきた経験はないでしょうか。

筆者もルールファイルの共通化をAIに相談した際、同じことが起きました。今回はその原因と、意図に沿った1案に収まりやすくする依頼の書き方を1分Tipsとしてまとめます。共通化だけでなく、構成案や設計相談全般にも応用できます。

今日の結論

  • 「共通化して」「1案に絞って」だけの依頼は、AIが大きめの設計案を返す原因になりやすいです
  • 先に評価軸(例: メンテ箇所が1ファイルで済むか)と候補(例: 特定のファイル名)を示すと、意図に沿った1案に収まりやすくなります
  • 最後に「この案で足りる? 足りない理由だけ」と聞くと、過剰設計を避けられます

「大きな提案」が返ってくる問題

抽象的な依頼文だけでAIに整理・共通化を頼むと、AIは複数の選択肢を比較しながら、網羅性の高い設計を返そうとする傾向があります。結果として、実際にメンテしたい範囲よりも広い仕組み(複数ファイルにまたがる設計や、運用フロー全体を巻き込む提案など)が出てくることがあります(執筆時点の実測)。

提案自体は丁寧でも、意図より大きい分だけ「本当にここまで必要か」を読者側で判断する手間が増えてしまいます。

なぜ評価軸を示さないと提案が膨らむのか

AIは依頼文に判断基準が書かれていないと、想定しうる条件を広くカバーしようとします。「共通化して」だけでは、AIにとって「どこまで共通化すればゴールか」が分からないため、安全側に倒して大きめの案を返しやすくなります。

逆に、評価軸(何を優先するか)と候補(検討してほしい対象)を先に渡すと、AIは選択肢を絞り込んだ状態で回答を組み立てられます。判断基準が依頼文の中にあるかどうかが、提案の規模を左右するということです。

評価軸と候補を先に出す手順

  1. 背景と制約を3行程度で書く(何を1か所にまとめたいか、避けたいこと)
  2. 評価軸を箇条書きで提示する(例: メンテ箇所が1ファイルで済むか、既存の仕組みに自動で反映されるか)
  3. 候補案を1〜2個に絞って提示する(例: 特定のルールファイル名)
  4. 「この案で足りる? 足りない理由だけ」と確認する

NG/OK の例

区分依頼文結果
NG「ルールを共通化して。比較して1案に絞って」複数ファイル・複数フローを巻き込んだ大きな設計案になりやすい
OK「メンテ箇所を1ファイルに絞りたい。評価軸はA・B。候補はCというファイル。この案で足りる? 足りない理由だけ教えて」候補を起点にした1案の回答になりやすい

チェックリスト

項目確認内容
制約提示何を1か所にまとめたいか、避けたいことを書いているか
評価軸提示優先したい基準を箇条書きで渡しているか
候補の絞り込み検討してほしい対象を1〜2個に絞っているか
過剰設計の確認「この案で足りる? 足りない理由だけ」と聞いているか

まとめ

免責

本記事は2026年7月時点での実測に基づきます。AIの回答傾向はモデルやバージョンによって変わる可能性があるため、実際に依頼文を試しながら自分の用途に合わせて調整してください。